« -273-ブイブイ言わせて! | トップページ | ‐275‐鳥とイルカのトゥットゥルー♪ »

2012年9月12日 (水)

-274-ウミガメの里帰り

こんにちは。田中です。

9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。

先日、水族館の近くの浜で、ウミガメの放流が行われました。放流したのは「アカウミガメ」という種類のウミガメで、日本近海にもよくいるウミガメです。

今回放流したアカウミガメ2頭は、昨年、一昨年の冬に福井県内の海岸に漂着していたところを保護したカメで、発見時はかなり衰弱していました。水族館で保護、飼育を続けた結果、体力も回復し、体の大きさも一回り大きくなったことから、海に返す運びとなりました。

1_7

放流時には多くのマスコミの方に撮影いただいたので、ニュースなどでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか? さて、この放流したウミガメをよく見てみると、肢のところに何やら青いものが付いているのが分かるでしょうか?

1_8

これは、ウミガメの標識。いわゆる「名札」です。全世界で統一されており、このウミガメがどこで放流されたのか。どのような回遊経路をたどっているのか・・・等など、この標識を付けることで、ウミガメの知られざる生態が少しづつ解き明かされていきます。

実際に、今回放流した一頭のアカウミガメには、保護した時既に標識が付いており、沖縄の美ら海水族館から放流された一歳のアカウミガメであることがわかりました。

ウミガメについては、わかっていない事、解明されていない謎がまだまだたくさんあるのが現状です。

今回の放流も、アカウミガメの生態解明に少しでも役に立ってもらえれば幸いです。 ・・・と、難しいことを思う暇もなく、出来ればまた、日本のどこかの砂浜に産卵に来てほしいなぁ・・・という希望と、一抹の寂しさを感じながら、大海原に向かっていくアカウミガメのたくましさに勇気をもらいました。

このウミガメたちが安心して産卵できる砂浜を、いつまでもずっと後世に残していきたいものですね。                  とっちん

« -273-ブイブイ言わせて! | トップページ | ‐275‐鳥とイルカのトゥットゥルー♪ »

かめ・かえる」カテゴリの記事