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2011年9月

2011年9月19日 (月)

-237-プレコ

先月の末に福井県坂井市丸岡町の用排水路で地元の子どもたちによりこのような魚が捕獲されました。    
                  ↓↓↓

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この魚はセルフィンプレコというアマゾン川水系に生息する熱帯性淡水魚です。もちろん日本の河川には生息していません。 日本に生息していない魚が日本の用排水路で見つかった理由は、飼っていた魚が逃げ出したか、飼えなくなって逃がしたかのどちらかだと思われます。

日本に生息していない魚が日本の自然下に持ち込まれると、本来生息していた生き物との生息域の取り合いや餌の取り合い、病気の持ち込み等の影響が考えられます。本来、日本に生息している生き物を守るためにもこのようなことは避けなくてはなりません。 今回は水族館で飼育していくことになりましたが、魚に限らず生き物を飼育している人は最後まで責任を持って飼育してください。

コーチ

2011年9月12日 (月)

-236-ウミガメ放流

9月9日にアカウミガメの子供を放流しました。

この子は2010年1月に海岸に打ち上げられ、仮死状態で発見されました。当初は無事に元気になるか非常に不安でした。なんせ、全く動かなかったのですから。それから1年半......... 手のひらの大きさだったカメも↓こんなに大きくなりました。

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いやぁ大きくなったものです。 今回はこの子を大海原へ放流しました。岸辺から放流してしまうと「岸に居ついたり」「網に引っ掛かる」可能性があるため、船で沖合に出て行き放流しました!元気で育つんだよ!!

そうそう、皆様。これからの季節(12~3月)、海の水温が下がってくるとウミガメ漂着が見られるようになります。生きていれば保護しますし、死亡していれば貴重なデータとなります。越前松島水族館まで連絡ください。

もも

2011年9月 4日 (日)

-235-今年の磯の生き物たち

さて、子供たちの楽しい夏休みも終わりましたね。

なんと!今年は「磯遊び」が1回も中止になりませんでした!磯遊びの時間だけ海が凪だったり、澄んでいたり...... これもお客様の日ごろの行いが良いからですね(笑) さて、毎日、磯の観察を行っていると不思議な生き物に出会えます。

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(ミヤコウミウシ)このウミウシは毎年数匹観察されるのですが、今年は多かったように思います。特に海藻に登っている所を多く発見しました。にしても綺麗なウミウシです。

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(イロミノウミウシ)毛むくじゃらに見えるウミウシです。 触角を隠して丸まっているとイソギンチャクにそっくりです。磯遊びの中では初めて確認されました。 そして......

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これが私の選ぶ、今年の磯の生物賞です(笑) え?分からない?じゃぁ......

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これはタマミルウミウシっというウミウシらしいです。みなさんもご存じ「海ぶどう(商品名)」の近縁種「フサイワヅタ」を食べて暮らしているウミウシです。いやぁ。にしてもフサイワヅタそっくり!見つけた時は感動しました(笑)

さて、こんな楽しい磯遊びですが、今年は終了しました。また来年、皆様と磯の生物を見つけ、感動することを楽しみに待っています。皆様もぜひ来年も「磯遊び」に参加してみてくださいね。

もも

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