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2010年11月

2010年11月22日 (月)

-209-密かなる努力

閉館後の館内。 雨が降っていることもあり、かなり薄暗くなっています。 そんな中、ヒタヒタと足音をたてながら進む、怪しい影・・・。

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そう、オウサマペンギンたちです。 現在、冬季限定のお散歩アトラクションに向けて練習中なのです。 「ペンギンは集団で行動する習性があるので  練習しなくてもこうやって同じ方向へ歩いて行けるんですよ~」と 普段お話していますので、あれ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。 確かにペンギンたち、練習しなくてもパレードのように歩くことができます。
が。
昨シーズン終了から、半年以上も部屋に閉じこもりっきりのオウサマペンギンたち、 長いインドア生活のため、体がなまってしまうのです! そのため、練習開始時は毎年、帰り道にヘトヘトになる個体がでてきます。
こんなことでは、冬の強風の中でアトラクションをこなすことはできません! 転んでしまうこと必至です・・・。 ということで現在は、少々忘れてしまった外の景色を思い出すことと 足腰を鍛えることを目的に、練習(というか筋力トレーニング)をしているのでした。

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アトラクションより少し長い距離を歩いて、戻ってきました。 今年は、例年に比べ少々スリムなペンギンたち、 それほどバテることなく練習をこなしています。 今月26日より、アトラクションとしてオウサマペンギンのお散歩がスタートします! 王様といえど、陰なる努力をしていることを頭の片隅に置きながら、 元気に歩く姿に会いに来てくださいね。

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++ き く ++

2010年11月21日 (日)

-207-メリークリスマス♪

あれ?っと思った方。まだ早いよ~っと思った方!水族館にはもうサンタがやってきました。
しかもプレゼントを持って。
そのプレゼントとは.......

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もうお分かりですね。そう♪水槽の中にクリスマスツリーを持ってきてくれました。場所は海洋館の中です。初めは驚いていた魚達も今では休む場所になっているようです(笑) 魚とツリーのコラボは26日までの予定です。水槽に沈む3mのツリーを是非見に来てくださいね。

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運がよければ水槽掃除をしているサンタさんに会えるかもしれません。サンタさんって忙しいんです(笑) そうそう。サンタさんとのジャンケン大会もあります!

12/23~26の4日間です。サンタさんに会いたい方はその日に合わせて来て下さいね。もちろんジャンケンで勝ち残った方にはクリスマスプレゼントがありますよ。

もも

2010年11月18日 (木)

-206- デンシャとクラゲ

さてさてうまれたハナデンシャの卵ですが、なにやら中でもぞもぞと動き回っています。これがハナデンシャのチビッ子のようです。この先とても難しそうです。上手く飼育できて何か変化があればまたこの日誌に投稿したいと思います。(投稿がなかったら上手くいかなかったということで・・・)


さて話はかわり、昨日漁師さんから連絡がありました。なんとエチゼンクラゲをとってくださったそうです。去年は大量発生でたくさんいたエチゼンクラゲも今年はほとんどいません。なのでとても貴重です。手で触手を触ってしまったため(良い子は真似しないでください。)手がこんなになってしまいました

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痛い・・・ ということで痛さとひきかえにエチゼンクラゲは本館二階にて展示されております。長生きしませんのでお目にかかりたい方はお早めに。数日間の展示になると思われます。見れた方はラッキーです。

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kojima

2010年11月 9日 (火)

-205-これは何だ・・・?

先日ご紹介させていただいたハナデンシャの飼育・展示水槽内である朝、不思議な物体が発見されました。薄いピンク色をしたブヨブヨとしたものです。


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最初は、何だかよく分かりませんでした。寒天状のものの中をよく見ると、小さな粒々のものが見えて、何かしらの卵のようです。今までハナデンシャの卵を見たことはありませんが、クモヒトデの卵ではないと思われるので、ハナデンシャのものと思っていいようです。

ふ化させて、大きくしたいと思うのですが、何せ小さな卵なので今のところ何ともいえません。数時間たって顕微鏡で観察してみましたが、目立った変化も見られませんでした。新たな変化が見られたらご報告したいと思いますが、難しそうです。

2010年11月 4日 (木)

-204-魚の採集

水族館で飼育・展示している地元の魚の多くは、職員が直接採集しています。
今年、知り合いの漁師さんから魚捕獲用のカゴを譲っていただきました。このカゴを使っての採集も始めましたので、その様子をご紹介します。採集場所は、水族館近くの防波堤です。防波堤と言っても、平らなコンクリートのところばかりではなく、ゴツゴツとした岩の上を歩いていかなければいけません(これが結構大変です)。そして、現場に着くといよいよカゴの中にエサを入れて沈めます。

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エサには、サバなどの魚の切り身や非常に細かくしたオキアミとアミエビを使用します。知り合いの漁師さん曰く「カゴは2個以上仕掛けた方が魚がよく取れる」ということなので、潮の流れなどを見ながら近くに2つのカゴを仕掛けます。

ちなみに、ウェットスーツを着てカゴを入れていますが、意味はありません。 そして、一時間ほど経ってカゴを上げに行くと、何匹かの魚が入っていました。

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今回は、あいにく入った魚は少なかったのですが、時には結構レアな魚が入ることがあります。

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写真の魚はイトフエフキという魚ですが、今まで見たことがありませんでした。海の様子が変わって今年たまたま入ったものなのか、今までもいたけれど採集できなかっただけなのかは分かりませんが、カゴ漁によって大きな成果をあげられたことに間違いありません。これからも、条件がよければカゴ採集を続けていきたいと思います。

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