« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »

2010年5月

2010年5月30日 (日)

-187-黒いニホンアマガエル

最近は気温も高くなり、そこら中でアマガエルの鳴き声が聞こえるようになって来ましたね。(アマガエルは正式にはニホンアマガエルと言います)

そんな中、水族館に1本の電話が..... 「黒いアマガエルを捕ったんだけど」初めは耳を疑いました。
黒いアマガエル???恥ずかしながら耳にすらしたことがありませんでした。黒いアマガエルなんて..... お客様の勘違いかと思いつつ「ご連絡ありがとう御座います。受け取りに伺いますので住所を教えてください」「若狭町なんやけど、大丈夫か?」 ( ̄○ ̄;) 何と若狭町とは!(水族館から2時間ほどかかります)頑張って受け取りに行きました。そして初めてこのカエルとご対面。

0101p5220022

く、黒いです!まさに黒いアマガエルです!勉強不足でした。黒いアマガエルが居るとは! この黒いアマガエルの正体は遺伝子の異常のようです。アマガエルは正常なら周りの環境に合わせて体色を変えられます。それは3つの色素細胞によって成り立っているのですが、それらの細胞に異常が起きると「白いアマガエル」や「青いアマガエル」「黒いアマガエル」が生まれるそうです。この黒いアマガエルは体色が黒いことも特徴ですが、「眼が全部黒っぽい」「皮膚が半透明」という特徴も持っています。

実は......腹側から見ると少し内臓が透けています。

0202p5240039

レントゲン要らずでしょうか。また、皮膚が半透明な為、軟弱に見えたのですが..... とんでもなく元気です!エサに飛びつきます!水槽の中でも一番見晴らしがいい葉っぱの上に居ます!先輩ガエルを押しのけて図々しいヤツです!
今後、元気に育っていくことでしょう。
現在、「白いアマガエル」と「黒いアマガエル」が同じ水槽に居ます♪ オセロみないなカエルのコンビを見に来てください。 今回黒いアマガエルを捕獲していただいた岡本 様ありがとう御座います。みなさんの身近にも色の変わったカエルが居る可能性は十分にあります。
見つけた際には是非、水族館に電話してください。

もも

2010年5月25日 (火)

186-隠しキャラ?

越前松島水族館に新たな生物が展示されて1ヶ月以上立ちますが、当館に来られたお客様はお気づきになられたでしょうか?本館2階の隅にひっそりとたたずむこの水槽を…

7171dsc02856

ここでは「ヒカリキンメダイ」という魚を飼育しています。このヒカリキンメダイは発光バクテリアという光を出す、とても小さな生物を体内(目の下)に住まわせています。
この発光バクテリアが光ることによって、ヒカリキンメダイが光を出しているように見えます。そんな不思議生物を展示したのですが発光する生物である以上、周りを薄暗くする必要がありました。よってこの水槽には展示用のライトもありません。それゆえに観覧者の方に気づいてもらいづらい水槽になってしまいました… 決して隠しキャラではありません。

今、この記事を御覧になった方は是非、ヒカリキンメダイの水槽を探してみてください。

7272dsc02859

本館2階の円柱水槽付近にありますので、当館にお越しの際はヒカリキンメダイの光るところを実際に見てみてください。

コーチ

2010年5月 6日 (木)

-185-渓流のカエル

8383p5060337

今年のGWは暖かく、いい行楽日和でしたね。むしろ暑いくらいでした!この暖かさで生き物達も活発に動き始めています♪ 水族館の中でもアカタテハ(蝶)やツバメを見かけるようになりました。そんな中、カエル君を観察しに渓流に出かけてきました。 まず会ったのはコイツです。

8181p5060323

カナヘビ君です。カナヘビとは名前が付いていますが、ちゃんと両手肢が付いているトカゲのことです。住宅地でも見かけるくらい普通のトカゲですが、捕まえようとすると...... 一瞬にして逃げます。子供の頃にこれを捕った男の子はヒーロー扱いでしょう(笑) さてさて、なぜ渓流にカエルを探しに来たかと言うと...... この時期に渓流で産卵するカエルが居るんです。むしろ産卵期以外はどこで何をしているか分らないカエルなのです。一年のうちでこの時にしか会えないカエルなんです!どんなカエルかといいますと......

8282dsc02112

分りますか?水の底の枯れ木の横に.....

皮膚がブヨブヨのカエル君が!!!!!!「ナガレヒキガエル」と言うカエルです!産卵期には皮膚がたるみ、ブヨブヨになるのが特徴です。いやぁ今年もこのカエルに会えて良かったです!なにぶん、自然の中でこのカエルには中々出会えないんです。ちなみに水族館にも展示してありますので、気軽に会いに来てくださいね。

8484dsc02174

そうそう、カエルを探している最中に変な穴を発見。中をのぞいてみるとキクガシラコウモリが居ました。

8585dsc02160

生き物には好きな場所ってものがあるんですね。色んな生き物達に色んな環境を残していきたいものです。

もも

2010年5月 2日 (日)

-184-ゴールデンフィッシュ展開催中

世はまさにゴールデンウィークですね。当館ではただいま、ゴールデンウィークにちなんでゴールデンフィッシュ展を開催しています。

919191_2

体がゴールデン(金色あるいはアルビノという色素異常のもの)の生き物を展示しています。

92922_2 

金色(アルビノ)のニホンアマガエル

93933 

体がゴールデン(黄色)の珍しいオニオコゼ。赤茶色をしているのが普通のオニオコゼ。 などを展示しています。 展示は5月5日まで、ってもう3日間しかないじゃないですか。
すみません、案内が遅れてしまいました。お早めにお越しください。

2010年5月 1日 (土)

ちびカワウソのデビュー!

今年2月24日、コツメカワウソの出産があり、メス2頭、オス1頭の赤ちゃんが誕生しました。 順調に成長し、本日5月1日より、子どもたちの展示が始まりました!! (まだまだ眠る時間が多いため、展示時間は餌の時間に合わせ  9時・12時・16時からの1時間となっています)

111_2

これまで、当館では生後3カ月ごろより展示をしていたのですが 今回は約1カ月早い生後2カ月でのデビューです。 体長20cm、体重は600~700g程度。 今までに当館の子カワウソたちをご覧になったことのある方も、 更に小さくてかわいらしい姿に、心を奪われること間違いなし!です。 スタッフの指にも興味を示しつつ、まだ少し及び腰。

22p4296590

展示時間には、仲良く並んでお食事中。

33p4296404

実は、当館ではデビューできるかどうかを決める条件の1つに 「自分で餌が食べられること」 があります。 これは、子どもたちが順調に育っていることの目安であるとともに、 もし展示中に親たちが子育てに集中できなくなることがあっても 子どもたちが母親のおっぱいだけに頼らず、しっかり食べて成長できるように、との理由があります。 今は子猫用のキャットフードをこのとおり、小さな歯で噛んで食べています。 まだまだ、口に入るよりこぼしている量の方が多いくらいですが・・・。 少々口周りが汚れてしまうのはご愛嬌。

44p4296480

今回は更に、両親の子育ての様子にもご注目。 生後2カ月の子カワウソたちは、まだ体が小さく動きも不器用です。 ということは、お父さんのなすがまま・・・ 遊んでいる最中に首をくわえられ、 (もう泳げるのに)プールに落とされ・・・いや、泳ぎの練習に連れていかれたり 「シウバ」が一生懸命、寝床として整えている麻袋の上で跳ね飛ばされたり・・・。

55p4296511

カメラを見ている子どもたちを、お構いなく運ぼうとする「シウバ」。 そんな父子を、眠たそうに眺める「ニコ」。 少々ちぐはぐな子育て風景に、笑っていただければ幸いです。

++ き く ++

« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »