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2010年4月

2010年4月29日 (木)

-182- 飼育係のお仕事・その3

こんにちは!
やっとあたたかくなってきて春らしくなってきましたね。

さて今回は…先月入社したばかりの新人飼育係のペンギンお散歩解説デビューを追ってみたいとおもいます。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、当館では一日に2~3回、フンボルトペンギンのおさんぽを行っております。その際にわたしたち飼育係がペンギンについての解説をするのですが…

お客様からペンギンについての質問・疑問を募って、それにその場でお答えするという場面があるのです。 お客様からいかなる質問をお受けしても答えられるようにするために、勉強・練習は必至!!解説で間違ったことを伝えては問題ですしね。 そんなわけで先月入社したばかりの新人Sちゃんも解説デビューに向けていっしょうけんめい勉強していました。 わからないことは自分で調べて勉強したり、先輩に話を聞いたり… おかげでわたしも自分の解説内容を見直し、勉強し直すいい機会となりました。

そしていよいよデビュー戦(?)の日がやってきたのです!!! 遠くからほかのスタッフたちに見守られながら… 緊張しながら…

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まずは食事風景の解説。

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それからペンギンをおさんぽスペースへ誘導!!

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そして解説&質疑応答!!が、がんばれーーー!!!

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無事に帰るまでがおさんぽです ……と、いうわけで!!!新人Sちゃんは無事デビュー戦を飾ることができました。
いやーよかったよかった!!それからはずっと彼女が解説をしていることが多いです。 みなさん!!ご来館の際にはぜひ彼女に質問しまくってやってください 笑

わたしも彼女に負けずよりよい解説ができるよう勉強したいとおもいます。

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うまくいってよかったね。

ちょろ

2010年4月18日 (日)

-181-カエルの学校

先日からお伝えしてきたコバルトヤドクガエルのオタマジャクシなのですが......

無事!上陸しました。
そこで、先に上陸していた兄弟達と共に展示を開始いたしました。その名も「カエルの小学校」です!

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オタマジャクシを赤ちゃんと考えると、上陸したては小学校って所でしょうか。ちなみに三年すると大人となり、卵を産めるようになります。この水槽は親のコバルトヤドクガエル水槽の中に特設設置してあります。チビたちをアップで見てみると.....

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とても小さいですが立派なカエルの形をしています。でも狩りはまだまだで、良く失敗している姿を見かけます。いっぱい食べて、早く大ききなる事を願っています。また、その隣にオタマジャクシも展示していますので見比べに来てください。

もも

2010年4月16日 (金)

180-スッポンモドキ

本館の「外国の生き物」のコーナーに新顔がやってきました。

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題名のとおりスッポンモドキです。スッポンモドキはスッポンに似た顔にウミガメのような水かきを持っています。とても愛くるしい姿で水槽内を泳ぎ回っているのでお客様方もすぐに見つけることが出来ると思います(たまにじっとして動かないことがありますが…)。

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新顔とは言っても実は水族館のバックヤードでひっそりと暮らしていました。これからは皆様にも御覧いただけますので是非、スッポンモドキを見つけてみてください。
また同コーナーではポリプテルスやピラニアも増えていますのでそちらも是非!!

コーチ

2010年4月14日 (水)

新入りおもちゃ

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当館のコツメカワウソのお気に入りといえば塩ビパイプですが・・・

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このたび、新しいおもちゃとして、プラスチック製のチェーンが仲間入り(?)しました。 このチェーン、室内にあるブランコに使用されているものと同じで カワウソたちがかじったり引っ張ったりしても問題ないことが判明済み。 ということで、15cmほどの長さにして、4頭のカワウソたちに渡してみました。

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新しいモノを見たカワウソたち、興味津々でこの表情。 触ったり、かじったり・・・とすぐにお気に入りに。


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そのうちに、姉にあたる2頭は、塩ビパイプと組み合わせた遊びを開始。



さすがおねえちゃん。妹たちもじきに真似をするようになりました。 プールの中でも器用に遊んでいます。

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こういった遊びでは、ただ「かわいい」というだけでなく コツメカワウソの指先の器用さや遊び好きな性格、 水中での体の使い方などがとてもよく観察できます。 時には排水口に自分で入れてしまって 取り出せなくなっちゃったりしますが(係員が回収します)、 カワウソたちの能力にぜひご注目ください。

++ き く ++

2010年4月12日 (月)

-178-雨のめぐみ

さてさて、雨に似合う生き物と言えば.....?

そう!カエルさんです。最近の雨でカエルさんが活発に出てきています!道路を走る際は気をつけて下さい。水族館の道路では今年に入って「ニホンアカガエル」「ニホンアマガエル」「モリアオガエル」「シュレーゲルアオガエル」を見かけました。 車を走らせているとライトに驚いてピョンピョン跳ねています。

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さて何カエルでしょうか!?最も皆さんになじみのあるカエルでしょう。

そうニホンアマガエル君です。目の周辺に黒いラインがあるのが特徴です。 そして.....

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これもニホンアマガエル君。??っと思った人!

ちゃんとアマガエルです!色が違うのは擬態しているからです。ニホンアマガエルは他のカエルよりも体の色を大幅に変えれるんです!緑色だけじゃないんですね水族館では良く茶色になっていますよ。

そして......色彩個体変異っとして白いニホンアマガエルも水族館では展示しています。皆さん!変な色のカエルが居たら水族館に連絡してください。青や黄、白、透明なカエル。黄色い斑点が入ったカエルが知られています。是非展示したいと思います。野外でカエルを見たときは要注意です!

2010年4月10日 (土)

-177-沢山並んだケースの中身は・・・

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沢山並んだ、青いケース、これ中身は何だと思われますか?

実は、この中にはミズダコが収容されているのです。 ミズダコは世界最大の大きさになるタコですから、展示効果も高いので、当館でも、開館当初から展示を続けています。しかし、大きく成長したタコだと普通、オスは搬入した年の夏前には、メスは搬入した翌年の春頃にはその生涯を終えてしまうので、毎年、新たにタコを搬入する必要がでてきます。

で、その搬入時期というのが、当館の近辺だと3~4月ということになります。この2ヵ月ほどの間に、展示用、繁殖用、ふれあい用のタコを確保する必要がありますし、さらに、他の水族館さんとの生物交換用としてのタコも確保しなくてはなりません。(水族館や動物園では、自分の所では入手し難いが展示効果の高い生物を、生物同士の物々交換という形で交換し合うことがあります。

当館のミズダコは、大きなものが捕れるということと、交通の便が割と良いということで、中部や近畿地方の水族館との、重要な交換用生物になります)そのため、この時期には、予備水槽内がミズダコの入ったケースでいっぱいになります。 大事なミズダコですから、世話をしている職員の目も真剣そのものです。小さな傷やエサの食べ具合などを毎日チェックしています。

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沢山集めた中からなるべく大きくて、傷の無いものは展示水槽で展示します。5~6月になると、展示水槽内で産卵するミズダコを見られるかも分かりませんので是非会いに来てくださいね。また、太平洋側の水族館の中で、ミズダコを展示しているところがあったら当館から旅立ったものかも分かりませんので、気をつけて見てみて下さい。

2010年4月 6日 (火)

今シーズン終了、これから・・・

冬季限定のオウサマペンギンのお散歩、 4月4日をもちまして、今シーズン終了となりました。 多くの方にお越しいただき、ありがとうございました!

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なーんだ、終わっちゃったのか・・・
とがっかりされた方、 実はまだまだ、オウサマペンギンの「期間限定」があるんですよ! これから、オウサマペンギンは「換羽」の時期となります。 「換羽」とは、羽が生えかわること。  これまでも記事に登場していますが、ペンギンの大事な年中行事の一つです。 防水服代わりのペンギンたちの羽は、年に1度、いっせいに新しくなります。 換羽中は、水に入れない=餌がとれない、ので ペンギンたちは換羽前に大量の餌を食べて、しっかり太ります。
そして換羽になると、下から新しい羽が生えてきて、古い羽を押し上げていくので 更にペンギンの体はまんまるになっていくんです。

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こんなふうにモコモコに膨らんだ姿は 普段のスマートなオウサマペンギンのイメージとは違った魅力がありますよ。 また、羽の手入れがしやすい場所から古い羽がなくなっていくので 逆にクチバシの届きにくい場所、首回りなどには長く古い羽が残って ファーを巻いているような姿になることも。

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どこの部分が残るかは、そのペンギンの個性にもよるので それを見比べるのも面白いです。 換羽の期間は約2週間。 既に一番乗りの個体が換羽中です。 お散歩より短い期間限定のオウサマペンギンの「換羽」、 ぜひご覧になってくださいね!

++ きく ++

2010年4月 4日 (日)

-175-オタマジャクシの前あし

先日から展示しているコバルトヤドクガエルのオタマジャクシですが.....

なんと!前あしが生えました。順調に成長しています♪ そして、体色も黒から青い模様が入りつつあります。

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この写真を見て「ん?」っと思った方!そう!私も「ん?」って思いました。まず、前あしの形成方法。オタマジャクシは後ろあしが生えて、前あしが生えます。後ろあしは文字通り「生える」んです。小さなあしがドンドン生えてきます。でも前あしは違うんです。
なんと、皮膚の下であしが形成され、皮膚を突き破って出てくるんです!!!!!!

ビックリでした! 下からも見てみましょう。

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そしてもう一点「ん?」っと思ったことが。そう!右と左で成長速度が違うんです。っといいますか、コバルトの場合、前あしは必ず右から出てきます。毎回疑問でした。その何で?を解く為に調べてみることに........

その答えは......

オタマジャクシにはエラの穴があるそうなのですが、その穴は1つしかないそうです。その穴を通って前あしが出てくるのでエラの穴がある側のあしが早く出てくるそうなんです。これは日本のカエル達もそうらしいです。田んぼでオタマジャクシを見つけた際には前あしにも注目してみてくださいね。

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