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2010年4月10日 (土)

-177-沢山並んだケースの中身は・・・

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沢山並んだ、青いケース、これ中身は何だと思われますか?

実は、この中にはミズダコが収容されているのです。 ミズダコは世界最大の大きさになるタコですから、展示効果も高いので、当館でも、開館当初から展示を続けています。しかし、大きく成長したタコだと普通、オスは搬入した年の夏前には、メスは搬入した翌年の春頃にはその生涯を終えてしまうので、毎年、新たにタコを搬入する必要がでてきます。

で、その搬入時期というのが、当館の近辺だと3~4月ということになります。この2ヵ月ほどの間に、展示用、繁殖用、ふれあい用のタコを確保する必要がありますし、さらに、他の水族館さんとの生物交換用としてのタコも確保しなくてはなりません。(水族館や動物園では、自分の所では入手し難いが展示効果の高い生物を、生物同士の物々交換という形で交換し合うことがあります。

当館のミズダコは、大きなものが捕れるということと、交通の便が割と良いということで、中部や近畿地方の水族館との、重要な交換用生物になります)そのため、この時期には、予備水槽内がミズダコの入ったケースでいっぱいになります。 大事なミズダコですから、世話をしている職員の目も真剣そのものです。小さな傷やエサの食べ具合などを毎日チェックしています。

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沢山集めた中からなるべく大きくて、傷の無いものは展示水槽で展示します。5~6月になると、展示水槽内で産卵するミズダコを見られるかも分かりませんので是非会いに来てくださいね。また、太平洋側の水族館の中で、ミズダコを展示しているところがあったら当館から旅立ったものかも分かりませんので、気をつけて見てみて下さい。

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